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中国 1.治療所(30G) 2.お店 魔文字 肥料(300G) 3.空き部屋 究極の酒を持っていると、妖狐が仲間になる。 .
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「悪魔くん」の松下一郎(基本は貸本版での死後で、千年王国版も混じっているかも) これまでの「悪魔くん」のあらすじ 第一部 ■ 『使い魔くん千年王国』第一部1~10章 ├ 『使い魔くん千年王国』 第一章 召喚 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二章 復活 ├ 『使い魔くん千年王国』 第三章 異世界 ├ 『使い魔くん千年王国』 第四章 契約 ├ 『使い魔くん千年王国』 第五章 朝の風景 ├ 『使い魔くん千年王国』 第六章 格差社会 ├ 『使い魔くん千年王国』 第七章 授業 ├ 『使い魔くん千年王国』 第八章 色男 ├ 『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) └ 『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 ■ 『使い魔くん千年王国』第一部11~15章 ├ 『使い魔くん千年王国』 第十一章 メシア ├ 『使い魔くん千年王国』 第十二章 買物 ├ 『使い魔くん千年王国』 第十三章 怪盗フーケ(前編) ├ 『使い魔くん千年王国』 第十四章 怪盗フーケ(中編) └ 『使い魔くん千年王国』 第十五章 怪盗フーケ(後編) 『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 ■ 『使い魔くん千年王国』第一部17~21章 ├ 『使い魔くん千年王国』 第十七章 王女行幸 ├ 『使い魔くん千年王国』 第十八章 『友』の依頼 ├ 『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン └ 『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼 『使い魔くん千年王国』 幕間2・『悪魔』 ■ 『使い魔くん千年王国』第一部22~26章 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二十二章 日常非日常 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二十三章 二つの銅像 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二十四章 開戦 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二十五章 地獄の門 └ 『使い魔くん千年王国』 第二十六章 審判の日 『使い魔くん千年王国』 第二十七章 悪魔くん 第二部 新約・使い魔くん千年王国 プロローグ クロムウェルの時代に ■ 新約・使い魔くん千年王国 1~5章 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第一章 世界図説 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第二章 水の精霊 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第三章 水と風 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第四章 皇太子 └ 新約・使い魔くん千年王国 第五章 女王の愛 新約・使い魔くん千年王国 幕間1・マザリーニ枢機卿 ■ 新約・使い魔くん千年王国 6~10章 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第六章 女王陛下の少年スパイ ├ 新約・使い魔くん千年王国 第七章 魅惑の妖精亭 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第八章 薔薇十字団 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第九章 世界劇場 └ 新約・使い魔くん千年王国 第十章 リッシュモンの変 新約・使い魔くん千年王国 幕間2・ダニエル・ヒトラー ■ 新約・使い魔くん千年王国 11~15章 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十一章 公爵家 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十二章 開戦前夜 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十三章 電撃作戦 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十四章 白炎襲来 └ 新約・使い魔くん千年王国 第十五章 炎蛇 新約・使い魔くん千年王国 幕間3・英雄ギーシュ ■ 新約・使い魔くん千年王国 16~20章 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十六章 降臨祭の陰謀 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十七章 さらに先へ ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十八章 反乱 ├ 新約・使い魔くん千年王国 第十九章 勇気 └ 新約・使い魔くん千年王国 第二十章 受難 新約・使い魔くん千年王国 エピローグ 冥土歴程 外伝 ■ 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 ├ 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第一章 タバサと幽霊 ├ 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第二章 霧の中のタバサ(前編) ├ 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第三章 霧の中のタバサ(後編) ├ 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 タバサとニート族(前編) └ 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第五章 タバサとニート族(後編) 第三部 復活・使い魔くん千年王国 プロローグ 動乱 ■ 復活・使い魔くん千年王国 1~5章 ├ 復活・使い魔くん千年王国 第一章 佐藤 ├ 復活・使い魔くん千年王国 第二章 罪と罰 ├ 復活・使い魔くん千年王国 第三章 反逆地獄 ├ 復活・使い魔くん千年王国 第四章 虚無への供物 └ 復活・使い魔くん千年王国 第五章 悪魔大王 復活・使い魔くん千年王国 幕間1・狂王の宮殿 復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴 復活・使い魔くん千年王国 第六章 万有引力 復活・使い魔くん千年王国 第七章 メフィスト 復活・使い魔くん千年王国 第八章 胸革命 復活・使い魔くん千年王国 第九章 子供の国 『使い魔くん千年王国』 原作の説明 これまでの「悪魔くん」のあらすじ 「悪魔くん」こと一万年に一人出現するメシア・松下一郎は、 太平洋電気の社長の一人息子であり、 奇形的な天才的頭脳のため、小学校を二年で退学した。 そして奥軽井沢の広大な別荘に篭って「悪魔召喚の術」を研究していた。 彼は古の魔法を用いて、「十二使徒」となる者たちを集め、 かのファウスト博士の助力を得て、ついに悪魔を召喚することに成功した! 彼はアメリカの石油王サタンをはじめ、様々な敵(国家権力も)と戦いながら、 貧乏も、退屈も、戦争も、国境もない幸福な世界「千年王国」を地上に築くため、 「世界をひとつにする征服活動」に励んでいた。 だが、イスカリオテのユダのような味方の裏切りによって、 「悪魔くん」は銃弾に斃れた。 しかしその遺体はひそかに埋葬されて、予言された復活の時を待っているのだ……!
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妖狐を探して中国へ! さて、今更になってやっと初めて情報収集です(遅。 日本で得た情報は… 妖狐が究極の酒を探していた どこかの洞窟に宝と珍しい酒がある ああ、これはもうアレですね、バレバレですな。 とりあえず日本から出ます。 ケルベロスを倒したので、原理はわかりませんが中国大陸に徒歩で行けるようになりました。 日本からもチラチラ見えるんですが、洞窟を抜けて少し南に下ったら中国は竹林の里に到着です。 えー、今回は先に情報収集します。 情報をまとめてみると… 南の洞窟に、海賊が隠した珍しい宝がある 南の洞窟になんとかの酒がある サタンの部下が古文書を奪って行った 壷に閉じこめられた悪魔がいる 木から生まれる悪魔がいる 肥料で木がよく育つ こんなところですねー。 そしていました妖狐じいちゃん。 しかし予想通り同行を拒否されます。 えーえー、わかってましたよそんなことは。 情報通り南の洞窟へ。 ここも単純なダンジョンなので、さくっとお酒げっとー。 っと思ったら栓抜き!? なんぞこれ。 気を取り直して反対側からお酒げっとー。 戻っておじいちゃんにあげます。 こんなこと言ってるけど、本当に手伝う気があったら来てくれるでしょうに。 このアル中め。 レベルも上がったし、今日はここまで。 .
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「悪魔くん」の松下一郎(基本は貸本版での死後で、千年王国版も混じっているかも) これまでの「悪魔くん」のあらすじ 「悪魔くん」こと一万年に一人出現するメシア・松下一郎は、 太平洋電気の社長の一人息子であり、 奇形的な天才的頭脳のため、小学校を二年で退学した。 そして奥軽井沢の広大な別荘に篭って「悪魔召喚の術」を研究していた。 彼は古の魔法を用いて、「十二使徒」となる者たちを集め、 かのファウスト博士の助力を得て、ついに悪魔を召喚することに成功した! 彼はアメリカの石油王サタンをはじめ、様々な敵(国家権力も)と戦いながら、 貧乏も、退屈も、戦争も、国境もない幸福な世界「千年王国」を地上に築くため、 「世界をひとつにする征服活動」に励んでいた。 だが、イスカリオテのユダのような味方の裏切りによって、 「悪魔くん」は銃弾に斃れた。 しかしその遺体はひそかに埋葬されて、予言された復活の時を待っているのだ……! 第一部 『使い魔くん千年王国』 第一章 召喚 『使い魔くん千年王国』 第二章 復活 『使い魔くん千年王国』 第三章 異世界 『使い魔くん千年王国』 第四章 契約 『使い魔くん千年王国』 第五章 朝の風景 『使い魔くん千年王国』 第六章 格差社会 『使い魔くん千年王国』 第七章 授業 『使い魔くん千年王国』 第八章 色男 『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 『使い魔くん千年王国』 第十一章 メシア 『使い魔くん千年王国』 第十二章 買物 『使い魔くん千年王国』 第十三章 怪盗フーケ(前編) 『使い魔くん千年王国』 第十四章 怪盗フーケ(中編) 『使い魔くん千年王国』 第十五章 怪盗フーケ(後編) 『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 『使い魔くん千年王国』 第十七章 王女行幸 『使い魔くん千年王国』 第十八章 『友』の依頼 『使い魔くん千年王国』 第十九章 ワルド子爵 『使い魔くん千年王国』 第二十章 アルビオン 『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼 『使い魔くん千年王国』 幕間2・『悪魔』 『使い魔くん千年王国』 第二十二章 日常非日常 『使い魔くん千年王国』 第二十三章 二つの銅像 『使い魔くん千年王国』 第二十四章 開戦 『使い魔くん千年王国』 第二十五章 地獄の門 『使い魔くん千年王国』 第二十六章 審判の日 『使い魔くん千年王国』 第二十七章 悪魔くん 第二部 新約・使い魔くん千年王国 プロローグ クロムウェルの時代に 新約・使い魔くん千年王国 第一章 世界図説 『使い魔くん千年王国』 原作の説明
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前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ (カァカァ ギャアギャア ギャア ギャアギャア……) (カランコロン カランコロン カラン コロン) やあ、人間の皆さん、今晩は。松下一郎です。昨夜はテラカオスで失礼しました。 今宵も変わらずのご盛況、なにより乙でございます。 さて、『使い魔くん千年王国』第一部終了ということで、最終の投下に参りました。 思えば初投下が八月の下旬。時の過ぎるのは早いもので、彼岸花が満開ですよ。 ところで彼岸花って、有毒でお墓の周りに咲くから、『死人花』『地獄花』とも、言うんですねぇ……。 (ギャアギャア カァカァ ギャア ギャアギャア……) 「こ……これは、何事です!? 何が、ここで起きたのですか!?」 翌日の午後。アンリエッタ王女は、ユニコーンに跨り魔法衛士隊を率いて、ようやくタルブに到着した。 そこで彼女が見た物は、完全に焦土となったタルブの村であった。 その跡地にいくつか天幕が張られ、生き残った者たちが治療を受けていた。 キュルケが彼女の姿を見かけ、声をかける。 「あなたは、アンリエッタ王女! よくぞお出で下さいました!! あの、あちらで、ルイズたちが治療を受けています」 「ええっ、ルイズが!? な、なぜ、どうしたのですか!!?」 「彼女たちの活躍で、アルビオン艦隊は跡形もなく全滅したのですよ。 お見せしたかったといいますか、ご覧にならなくてよろしかったといいますか……」 あの光景を見たキュルケの顔は、なお蒼白だった。 王女は急いで馬を降り、教えられた天幕へ駆けつける。そこには、力尽きて昏睡しているルイズと松下がいた。 「あ、ああ……ルイズ!!! それに、使い魔さん!」 「いいえ、彼は『メシア』ですわ、王女様」 傍で看護している少女が、毅然とそう言った。 「あの……貴女は、どなた?」 「お初にお目見えいたします。トリステイン魔法学院の使用人、シエスタでございます」 王女は戸惑った顔を見せたが、魔法衛士隊や追って来た重臣たちを集めると、 アルビオンとの緒戦に勝利した事を力強く宣言する。 「我々は、彼女たちの活躍と始祖ブリミルの加護により、奇跡的に敵艦隊を『追い払う事』に成功しました。 とりあえず、今回の戦いで犠牲になられた方々に、黙祷と哀悼の意を捧げます」 丁重に王宮に運ばれたルイズと松下は、三日三晩昏睡状態にあった。 そして四日目の朝、二人は同時に目を覚ました。 「ふわぁぁあああああ、ああ、よく、寝た」 「ええ、よおおおく寝たわ。かつてなくバッチリの気分よ!」 付きっ切りで看護していたシエスタや『信者』、タルブの村人は、歓呼の声を挙げる。 「メシア! ああ、『我らのメシア』が復活されたわ!!」 「「メシア万歳!! 千年王国万歳!!」」 「「AMEN!! AMEN!! AMEN!!」」 「な、何? いきなり吃驚するじゃない、シエスタ」 「ああ、きみたちか。どうやらアルビオン艦隊は殲滅出来たようだね。 だがきみたち、今日のところは『トリステイン王国万歳』と唱えたまえ。 これでアルビオンも、しばらくこの国に手を出そうとは思わないだろうから」 騒ぎを聞きつけ、アンリエッタ王女もいそいそと駆けつけた。 「ああ、ルイズ! ミスタ・マツシタ! やっとお目覚めですね! 本当に……心より感謝いたします。 あなた方は、『救国の英雄』ですよ!!」 「姫様! わ、私……無我夢中で、何がなんだか、さっぱり」 「姫殿下、ご無事でなにより。今度の褒賞は、この国でもよろしいですか?」 松下は相変わらず、松下だ。 その翌朝。 論功行賞の結果、ラ・ロシェールの町の収入の十分の一がルイズに、タルブの村一帯の領地が松下に与えられた。 もっとも両方とも手ひどく破壊されたため、復興が急務である。 なにより国防最前線の軍港として、もっと大きくする必要もあった。松下は地図を貰い、シムシティ気分で大張り切りだ。 「早速、復興事業を始めよう。発注業者の入札制度はあるようだ。 ほとんどの家屋と森林が失われたから、かえって再建が早くなるな。貴族から絞り取った余剰資金を投入しよう。 住民は今回の件の難民に加えて、国内の商人やあぶれメイジや盗賊・傭兵などを掻き集め、 厳しい法律と教義で鍛えて、ぼくの私兵集団とする。税金はしばらく免除だ。 ラ・ロシェール空港のバックアップも行えるようにして、将来は国際的なハブ(主軸)空港としての役割を担わせる。 竜や『魔女のホウキ』の発着場も作っておこうか?」 お付きの文官連中を率い、8歳の領主さまは様々な青写真を描く。 「……役所をここに建てて、軍港にふさわしい施設と、銀行に病院に歓楽街。 ファウスト博士とムラシゲルの銅像も、地域の功労者として立派な物にしてやろう。 そうだ、今回の記念に、ぼくやルイズやシエスタ、ミスタ・コルバアルや火竜たち、 それに『地獄の門』の銅像も建てておくかな。慰霊碑と戦勝記念碑も必要だ。記念館もあとで建てよう」 「コルバアルって誰よ。コルベール先生でしょ」 つっこみどころはそこだけか、ルイズ。 「それで、結局何がどうなったの? そろそろ説明してよ」 「ぼくは『地獄の門』を呼び出し、きみと協力して悪魔の大群を召喚したのだ。 ちとやりすぎたかな。本来悪魔が十数体程度で良かったのだが、きみの潜在魔力は予想外のものだったよ。 やはりきみの系統は、失われた『虚無』だったのだ。ぼくを呼び出しただけのことはある。 流石にあれほどの大軍団は召喚できないだろうが、幾柱かの悪魔とはコンタクトが可能になった。 ……もっとも、いちいちタルブの山奥まで行かねばならないから、 もっとコンパクトな召喚方法はないか、と思っているがね。連れ歩くのも面倒だし」 数日後、タルブの村に復興の槌音が響き始めた。 松下が陣頭指揮を取り、ルイズが呆然と眺めている。王女も『前線基地』を視察に来た。 「やあ姫殿下、ご機嫌麗しゅう。時に今回、あつかましくももう一つお願いがあるのですが」 「まあ、何かしら? ご恩には報いなければなりませんが、この国は差し上げませんよ」 コロコロと王女が笑う。腹黒さではいい勝負かもしれない。この『ビッチ』め。 「ははは、流石にまだ早いですよ。戦争も始まったばかりですから。 そこでお願いなのですが、戦争に勝利したら『アルビオン全土』をぼくに下さい。 ぼくでダメなら、誰か高名で誠実な無能者をアルビオンに立てて頂けばよい。 不肖このぼくが、その者の黒幕としてかの地を支配しましょう。ルイズなどはどうです?」 腹黒王女も絶句する。ここまで図々しい『お願い』があるか。 「……ふふ、考えておきますわ。でも、アルビオンはそのうち王政復古をさせたいのです。 『レコン・キスタ』との戦争が終結すれば、その国内に貴族として封建するかも知れませんが、何年かかるやら」 「それでもよろしい、言質はとりましたぞ。あと、ぼくはトリステイン王国にではなく、 今のところは『ルイズに』仕えているという事を、お忘れなく」 互いに『にこやかに』笑い、会談は終了した。 「マツシタ! まさかあんたまた、姫様に変なお願いしたんじゃあないでしょうね!!」 ルイズが鋭く感づき、松下に詰め寄る。 「大体あんた、とうとう領地なんか貰って、これからどうする気?」 松下は、至極冷静に、今後の活動方針を語る。 「そうだなあ、手始めにアルビオン全土を掌握して、やがてはトリステインから正式に独立し」 「それから空軍力でガリアを辺境から蚕食するか、戦力が充実していれば直接王都を空襲して降伏させ」 「ガリアの有力貴族やゲルマニアは、賄賂や手紙やこの『魔酒』で結束を弱めておき」 「各地に諸侯を分立させ、国内がガタガタになるほど揺さぶった後」 「平民や下級貴族たちには、宣教と『白い粉』で革命に賛同させて、流言蜚語で上層部を混乱させ」 「そして『悪魔』の力で一気に無政府状態を作り、最小限の流血を以って、『汎大陸人民革命』を成就させる」 「ぼくは『メシア』となり、きみは『聖母』となるだろう!」 「なあ、ぼくの忠実なる『第一使徒・ルイズ』よ」 ルイズは、がっくりと崩れ落ち、頭を抱えた。 ああ……やっぱりこいつ…………『悪魔』だわ。 (第一部・完) 前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ
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日本 1.自宅 HPとCPが全回復(無料) 2.魔界通りへの入り口 上キーで魔界通りへ移動 魔界通り 1.学園長の部屋 パスワード取得 2.お店 魔文字 守りのマント(500G) 3.研究所 魔法陣の実験(20G) 魔法陣辞書 4.修行の部屋 即エンカウント 5.ケルベロスの部屋 最初のボス。 倒した後は治療所(30G)に変わるが、自宅が近いから使うことはない。 .
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一万年に一人のはずだが、「悪魔くん」は3人いる。パラレルワールド? アニメ版(1989~90年放映)は3代目の「埋れ木 真吾」。 一番児童向けヒーロー的な性格で、風呂敷マントを着用。 十二使徒はメフィスト2世・鳥乙女・ユルグほか、おなじみの面々。 悪魔くん自身もそれなりの戦闘力がある。 コミックボンボン連載(1988~90)の最新版もあり、アニメの原作となる。水木プロの作品。 2代目は「山田 真吾」。目がくりくりした可愛い子供。 一応天才だが、悪魔を呼べる以外にさしたる能力はない。 使徒はいないが、悪魔メフィストや百目、情報屋や貧太などの仲間がいる。家族もいる。 大体の事件は、メフィストを「おねだり」「チョコやコーヒー」 および「ソロモンの笛」でこき使って解決する。 1966年、実写版でテレビ放映された。 のちに出た外伝「ノストラダムス大予言」でも山田が主人公で、ヒトラーの息子ダニエルと戦ったりする。 こっちは蛙男が出てくるなど、やや松下とリミックスされているようだ。 初代が「松下 一郎」。 昭和39年、水木しげるが経済的に逼迫していた頃生み出された。 垂れ目のキューピー頭で悪魔的性格の小学二年生(退学)。ヒトラー的なカリスマ性はある。 使徒は蛙男(デブオタ眼鏡)、ヤモリビト佐藤(顔はメフィスト)、 悪魔ロソン(見た目はただの詐欺師風)。 主なストーリーは「あらすじ」のとおり。 作品のあまりの奇怪さゆえか、貸本版は3巻で打ち切りになる。 だが1970年には、週刊少年ジャンプでリメイク版の「悪魔くん千年王国」が発表され、 ますますカオスな戦いが繰り広げられた。 ここでの十二使徒は蛙男、ヤモリビト佐藤、悪魔ベルゼブブ(見た目は悪魔だが弱い)、 ふくろう女、家獣、占い杖、ただの幽霊、使用人とその妻、 警察官、阿部切人(同級生)、父親。 半分くらい一般人なんですが。 また、後半では髪がのびて山田に近い風貌になっている。 なお、1987年には貸本版の続編「世紀末大戦」が発表され、 死後34年目に復活した松下が世紀末の日本で再び活躍する。 でも打ち切り。 千年王国は千年かけても建国できないんじゃろうか。 3人の共通点は、「一万年に一人の大天才」「小学生」「悪魔召喚」 「西洋オカルト」「ソロモンの笛」「ファウスト博士」 「使徒」「千年王国」「エロイムエッサイムの呪文」など。 ただしソロモンの笛は、最初は縦笛だったのが、 山田版の途中からオカリナになっている。 まあ、水木センセイだし。
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前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」 呪文の詠唱とともに、ルイズの唇が少年の唇に重ねられる。 するとどうであろう… 少年の右手の甲には、奇妙な形のルーン(魔法文字)が、まるで家畜の焼印のように刻まれ出したのだ。 (ジュウ――――――――) その痛みで、少年はとうとう目を覚ました! 「あんた、誰? どこの子なの?」 ルイズはしょんぼりした様子を隠せないまま、貧相な少年を見下ろして誰何した。 これから下僕になる平民なのだ。コントラクト・サーヴァント(契約)が済んだからとて、なめられるわけにはいかない。 「…………?」 少年は覚醒した。否、復活と言ってよいだろう。 彼は確かにあの時、心臓を銃弾で撃ち抜かれて死んだのだから。 (ぼくが死後復活するであろうことは、さまざまな予言書にも書かれていたとおりだが……。 ここはどこだ? 東京や奥軽井沢ではなさそうだし……) 「ちょっと、聞いているの!? 私は急いでいるのよ!」 (この怪しいカッコウをしたやつらはなんだ? 見たところ魔法使いそのものだが、 やつらが、というかこの騒がしいピンク髪の女が、ぼくを復活させたとでもいうのか?) 「はやく答えなさいよ! 耳がないの? 口がきけないの? (きぃ―――――っ わなわなわな)」 「うるさいな。人の名前を尋ねる時は、そちらから名乗るのが礼儀だろう」 ヒステリーをおこしていたルイズは唖然とした。 たかが平民の小童ごときが、貴族に開口一番言うセリフではない。 …いや、ひょっとしたら小童なのは見た目だけで、何か強大な力を秘めた存在なのかも知れない。 きっとそうだ、そうに決まっている。 なにしろこの私が全身全霊をこめて召喚した使い魔なのだから。 なんかすごいふんぞり返ってるし。 「わ、私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」 「ずいぶん長い名前だな。まあいい、ぼくは松下一郎。 …たぶん君たちは知っているだろうが、『東方の神童』だよ。 『悪魔くん』などとも呼ばれていたがね」 「と、東方!? あ、悪魔ですって!?(ふはっ)」 「ミス・ヴァリエール! 下がりなさい!!」 コルベールが進み出て叫ぶ。 ハルケギニアにおいて、『東方の悪魔』というだけで自己紹介は充分だ。危険極まりない。 だがルイズは狂喜した。美しいかはともかく、これほど強力な使い魔はなかなかないだろう。 ちゃんと契約もしてあるから従ってくれるはずだ。 『東方の悪魔使い』ルイズ! なんという力と畏怖に満ちた、ミリキ的な二つ名であろう! 「嘘だろ…あのルイズがそんな凄い奴呼び出せるはずがない」 「まったく、バカバカしいことだニャー」 愚かな群衆のツブヤキも心地よいぐらいだ。うふふふふふふ。 「ぼくは悪魔ではないよ。むしろそれを使役する者だ」 「え?」 「なんだ、ぼくのことを知らずに復活させたのか?それよりここはどこだ? 君たちは何者だ?」 いぶかしげな表情を浮かべながらも、現状を確認しようとする『悪魔くん』。 コルベールが、警戒しながらも彼の質問に答える。 いまのところ暴れる様子はないが、下手に刺激するのはまずい。 「ここはハルケギニア大陸のトリステイン王国、トリステイン魔法学院。 我々はあなたを召喚したメイジ(魔法使い)ですよ、『悪魔』くん。」 「召喚だって? まさかぼく自身が召喚されるとは思わなかったな。 メイジはともかく、そんな大陸も国名も、知っている限り記憶にないんだが」 「お、おいおい説明するわよ! とにかく契約は済ませたんだから、 どんな強力な悪魔でも悪魔使いでも、あんたは一生この私の下僕なんだからね! さあ、御主人様とお呼びなさい!」 ルイズは激しい疲労と困惑で混乱し、早く使い魔を従えたいと焦っていた……。 だが……彼は小ばかにしきった口調で拒否した。 「御主人様? これまた調子のいい話だなア。 知識だって力だって、ぼくよりも上回ってなきゃア、 主人でも先生でもないよ」 「なんですって!?」 「まあまあ、ミス・ヴァリエール。彼には彼の考えもあることだから」 「きみ、止めるな! こんな家ダニのような小娘……」 「家ダニ!? 家ダニとはなによ!!!」 「家ダニで気に入らなければ、シラミだって油虫だっていいんだぜ」 「ひどすぎる!!!!」 「き、きみ、口がすぎるよ」 「俺ア、こいつの高慢ちきな態度が始めっから気に入らないんだ! 禿頭、そこをのけっ!! ぼくにはこんなものにかかづらわっていられない、 大きな使命があるんだ!」 『悪魔くん』は額に青筋を浮かべ、奇妙な拳法のような構えをとると、 聞きなれない魔法の詠唱と精神集中を始めた! 「ミ、ミス・ヴァリエール! 早く逃げなさい!」 「なんで逃げる必要があるのです!!」 「いくぞーーーッ!!」 『悪魔くん』が暴れだしたのを見て、周りの生徒たちも驚き退いた! コルベールは、激昂したルイズを彼から引き離そうと、ドンと突き倒した! 「あっ」 彼女はどすんと音を立てて倒れ、地面に頭を打ちつけてのびてしまった…。 「きゅう」 「私からよくいいきかせておきます。 今日のところは大目に見て、助けてあげて下さい」 「…ま、いいだろう… いろいろ聞かなくてはならない事もあるだろうし」 こうして、春の召喚の儀式は終了した。 果して、彼は偉大にして強力な悪魔、または悪魔使いなのであろうか。 或は何か間違ったのではなかろうか……? (つづく) 前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ
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一覧へ戻る / 次のページへ 人間には奇形というのがあるが、精神的奇形だってあるはずだ。 釈迦やキリストにしても、二千年たってもそれ以上のアタマの持主が現れないところをみると、 大きな天才とは精神的奇形児でアル、という見方ができるかもしれない。 いまここに、人類がかつて生んだことのない頭脳の持主が現れて、 一万年に一人しか理解できないといわれるユダヤの古書をひもといて、 その文字の裏側にかくされた『悪魔を呼び出す術』にふけっていたとしたら、どうであろう。 …………………………………………………… 我が『悪魔くん』がそうなのだ………… ここは、ハルケギニア大陸のトリステイン王国にある、トリステイン魔法学院の広場である…… 「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、我は求め訴えたり! 朽ち果てし大気の生霊よ、眠りから覚めよ! 気体より踏み出でて、始祖ブリミルの名の下に行う、我が要求に答えよ!!」 ルイズは渾身の、最後の力を振り絞って、 『使い魔召喚(サモン・サーヴァント)』の儀式に臨んでいた! 100回を超える失敗爆発のため、その身には無数の生傷が刻まれ、血と汗と泥と涙に塗れていた……! その甲斐あってか、とうとう失敗ではなさそうな魔法の反応が現れたのだ! 円形の魔法陣の中の大地は、ドロドロの溶岩のように廻り出した! 大地は鳴動し、生臭い空気は一面にたちこめた! おお見よ! ルイズの大いなる『霊波』は、はるか異次元の彼方の地球と呼ばれる星の上で、 反応を示したではないか!! (バオ―――――ン ンゴ―――――ッ) 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに応えなさい!」 (バア――――――――ン) 突如、閃光が周囲を包む。そして最後のチャンスであった103回目も、いつものように爆発する。 だが、そこには確かに何かがいた! そこに横たわっていたものとは――――― 「あっ!」「ぎょっ」「うわっ」「なんと」 ただの人間の、平民の子供だった。せいぜい7~8歳の男の子。 気絶しているらしいが目立った外傷はない。 黄色と黒の横縞模様という妙な服に、膝上までしかない半ズボン。 灰色の短い髪は頭頂部でピンと立ち、 いわゆる(我々の世界での)キューピー人形を思わせた…。 大きな垂れ目を閉じた顔つきも美少年というには程遠く、額は広く鼻は低い。 むしろ不気味でさえある。 「おい、こりゃあどうした?」 「ははははははははは、さすがは『ゼロのルイズ』だね」 「平民の子供を従者にするのかい?」 「どこに隠しておいたんだ?」 「けけけけけけけけ」「いひひひひひひひ」「ははははははははははは…」 先ほどまでは固唾を呑んでいた、無知なる群衆の嘲弄がルイズを責め苛んだ……! 「ミスタ・コルベール! やり直しを! もう一度、もう一度召喚させて下さい!」 「それは駄目です、ミス・ヴァリエール。 確かにサモン・サーヴァントで人間を呼び出したのは前代未聞ですが、 彼があなたに召喚されたことには変わりがない。 一度召喚されたものを一生の使い魔とする、その神聖なる伝統を、曲げるわけには行きません。 さぁ、『コントラクト・サーヴァント(契約)』をしてしまいなさい」 教師のコルベール(禿頭)は無情にもそう告げた…! (ああ… 同級生はみな使い魔召喚に成功し、進級を決めている… 私もさっきまでは…強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔を求めていた… だが、 その期待はうばい去られてしまったのだ… このクソガキに) (キュルケがサラマンダーを呼び、タバサが風竜をあて、ギーシュさえもがモグラを召喚できたこの日に… 私は100回も失敗した末に、平民の子供を召喚してしまいましたといったところで… 誰が耳をかたむけてくれるのだろう) (おそらく、あの善良なアンリエッタ王女サマだって、信じては下さるまい) (ああ、もうこれ以上、ああ…考えるのはよそう) 「悲劇だわ…!!」 他に選択肢はなかった。ルイズは少年の傍らに近寄り、契約の呪文を唱えた。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」 自分の年齢の半分程度しか生きていないような、ただの子供だ。 男とはいえ、ファーストキッスとしてはノーカンだろう。 ノーカンだノーカン。 仕方ないのだ。これから下僕としてこき使ってやろう。 かわいそうだが、いっそ死んでしまえばもう一度、まともな使い魔が呼べるかもしれない…。 だが、誰がこの時分かったであろう。 この小さな子供『悪魔くん』こそ、「一万年に一人の大天才」にして「東方の神童」そして「メシア(救世主)」であり、 ハルケギニア全土をも揺るがしかねない「革命児」であるということを……!! (つづく) 一覧へ戻る / 次のページへ
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前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 場面は現代の日本。 東京・渋谷の道玄坂にある、ガウディが設計したかのような奇怪なビル。 そこの20階に、高級マンションのような一室があった…。 煉瓦造りの壁をした薄暗い室内には観葉植物も置かれているが、 さまざまな骸骨や剥製や不気味な置物が飾られ、本棚には無数のオカルト書が並び、 重厚な木製のアンティーク家具の上には、髑髏に乗った蝋燭の火が輝いている。 そこに座っているのは、ローブに身を包み丸眼鏡をかけた、灰色の髪の壮年の男。 だが彼の肌は生臭くぬるぬるしており、顔はあばた面で口が異様に大きく、 腹はぽっこりと不健康に膨らみ、まるでヒキガエルを連想させた…。 彼は午後の居眠りをしているらしい。いや、今彼は異世界に『霊夢』を送り、 長年待ち続けていた人物を探し当てようとしているのだ……。 ……………………………………………………………… あれ? ここはどこ? …ああ、夢の中ね。こんな変な建物見たことないもの。 そうか、私は広場でおぞましい光景を見て精神が耐えられなくなり、失神したのね。 まったくマツシタの奴、あんな大騒動起こすなんて思わなかったわ! 強いのは分かったけど、後でちゃんとお仕置きしてやらなきゃ…。 『ああ、やっとつながった。はじめまして、きみはルイズだね?』 「っキャアア! なっ何よあんた、かかか、蛙みたいな顔して!!」 突然目の前に変な男が現れた。また蛙だ。 こんな悪夢を見るなんて、私のSAN値はどれぐらい残っているのかしら? 『そうだ、私は「蛙男」だからな。今は毛呂山(けろやま)と名乗っている。 魔法使いであり、オカルト作家のはしくれだ』 「こ、こないでよ見るからに変態! 化け物! キモオタ! ハルコンネンの精!」 『ああ…無知な者に説明するのは疲れる。せっかく通信がつながったというのに』 『ケロヤマ』と名乗る怪奇・蛙男は、ため息をつくと一方的にしゃべり出した…。 簡潔に説明しよう。ミス・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 私はきみの召喚した子供、松下一郎こと『悪魔くん』の使徒、つまり高等な従僕だ。 体はもともと人間だが、魂は古代の魔法使い『蛙男』のものでね、 『悪魔くん』が朽ち果てた古い肉体の代わりに、新しい肉体を授けてくれたのだ。 彼は悪徳と不浄に満ちた現代の世界を粉砕し、偉大なる革命を起こすためこの世に生まれた。 差別も偏見も、貧乏も退屈も、戦争も国境もない幸福な世界、 『千年王国』を地上に築くべき『メシア(救世主)』なのだ。 そして私たち『使徒』は彼に仕え、共に戦うよう定められていた。 やがて彼は予言にあるとおり、信じていた味方に裏切られ、凶弾に斃れた。 『こちら側』の暦でいうと、前回のメシア『ナザレのイエス』が誕生してから およそ1964年目のことだった……。 だがメシアは死後『七年』経つと甦り、再び地上に降臨して権威を増し、 ついに『千年王国』を樹立するとも予言されていた…。 そこで私は七年待った。だが彼は来なかった。 『1+6』は『7』だから十六年後かと思い直したが、やはり来なかった。 二十五年、三十四年と待ったが復活の気配はなく、世界の混迷は深まるばかりだった。 生き残っていた『使徒』の残党も死んで行き、私一人になってしまった…。 『こちら側』での今年(2007年)は、彼が亡くなってからほぼ四十三年目に当たる。 そこで私は持てる魔力を振り絞り、築き上げた情報網を最大限に活用して、 遂にメシアが『ハルケギニア』という異世界にいるという情報を掴んだのだ!! そして、霊的にもっとも異次元とつながり易いように魔法の眠りにつき、 『霊夢』の中できみに語りかけているというわけだよ。 少しきみの記憶も覗かせてもらっているがね。 そういうわけで、きみがメシアをそちらに召喚してしまったため、 『こちら側』の世界――『地球』というのだが―――は、未だに悪魔の支配する、 不浄で、猥雑で、暴力的で、金銭至上主義で、貧富の差が大きく、 階層制度が厳しい軍事国家ばかりが乱立する『地上の地獄』のままだ。 世紀末から何年も経つというのにな……。 まあ、今年がだめなら五十二年目、六十一年目、七十年目、 一百六年目…といつまでも待つさ。 『ファウスト博士』などは、メシアの出現を四百年も待ち続けていたのだしな。 彼が『そちら』の世界で力を蓄えておられるようで、私も嬉しい。 ことによると、そちらで『千年王国』を建設されてから、こちらに戻ってこられるのかもな。 これから私は『悪魔くん』の夢の中にも行き、彼と再会することにしよう。 ああ、なんと懐かしいことだろうか……。 では、また会おう。ミス・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 追伸:時代は今、ツンデレよりもヤンデレだ。 『ヤンデレ大全』近日発売! 「帰れキモオタ! アキバに帰れ!!」 (つづく) 前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ